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生活レベルを下げられないわけ~見栄だけじゃなかった「保有効果」

セミニートとして慎ましく生きていこうとするのなら、やはり生活レベルを下げなくてはいけない場合が多いだろう。
博打に成功したとか、自営業でリーマン時代と同程度以上に稼げるようになったとかなら別ではあるが。


で、この「生活レベルを下げる」ことが難しいと世間ではよく言われる。
個人的にはそんなことは簡単だと思っていた。
難しいと言っている人は、普段から見栄っ張りで分不相応な生活をしていたり、「このくらいの消費はしなくてはいけない」という病的な強迫観念があるのだろうと理論づけていた。


しかし、いざ自分に支出を抑えなくてはいけない事情が迫ってくるとどうだろうか。
なるほど簡単には下げられない。
首都圏では無くても問題ないはずの車は手放したくない。
1LDKからワンルームには移りたくない。
更には、ノートパソコンを買ってスマホのテザリングでネット接続するようになってからは、3G回線のiPad(月々4000円程度)なんてほとんど使ってないのに、それも残しておきたいと思ってしまうのである。

これは見栄や強迫観念なのだろうか。
いやそんなものはない。それではなぜ・・・?


もしかするとこれは行動経済学における「保有効果」によるものではないだろうか。


「保有効果」というのは、自分が持っていないものよりも自分が持っているものを高く評価してしまう心理的なバイアス(偏向)のことを指す。
門倉貴史『ゼロ円ビジネスの罠』光文社p97
例えば無料のお試しキャンペーンで、その期間が過ぎた時に、そのまま商品・サービスの購入になるケースが圧倒的に多いのは、この「保有効果」によるものらしい。
返品・返金可能を謳う商品・サービスも同様である。


「せっかく受け取ったのだから、手放したくない」という気持ちが強く働き、無料キャンペーンが終了すると、そのまま有料で購入するようになると考えられる。
同p99

話を生活レベルに戻すと・・・、冷静に考えると明らかにいらないものでも、既に持っているが故に「とってもいいもの」に思えてしまうのではないだろうか。

車に関しては、駅から離れた郊外で働く可能性や、地方へ移住するプランもあるので、全く必要がないわけではない。
1LDKに関しても、広い家が快適なのは間違いない。
まだまだ一応サラリーマンではあるし、四の五の言っていられない状況にはまだ追い込まれていないわけであるから、そのままでも(今のところは)特に問題ないであろう。

しかし、iPadの3G回線は、(自分にとって)使い勝手の良い代替品を手に入れた今、全くもって不必要である。
持ち運びが便利で、ソフトバンクの電波が届く場所であればどこでもネットが使え、家の中でもソファでくつろぎながら使えるという利点はある。
だが私の場合、購入からの2年間の間に外に持ち出したのは年に2回ほどの旅行や帰省の時だけである。
ノートパソコンを買ってからは、家の中での使用頻度も激減した。
にもかかわらず、解約をためらい、二重にネットの回線使用料を数ヵ月払い続けてしまった(現在は解約)
そもそもノーパソを買う前からも、スマホ購入時からそれで代替できていた・・・。


これはやはり、今持っているものを実力以上に評価してしまったからであろう。
持っていない場合、「買おう」とは思わなかったはずだ。

生活レベルを下げられないわけ・・・
新たなものを買ってしまうのは見栄に他ならないが、「固定費のかかるものを手放せない」のは見栄だけでなく「保有効果」もあるのだろうと思います。

支出を減らそうと思ったとき、「保有効果」が働いていないか注意が必要ですね。

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