忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

フランチャイズ店長という恐ろしく不自由な経営者

●美談として取り上げられていたが・・・

いつだったか、テレビのドキュメント番組でフランチャイズのラーメン屋店長が取り上げられていました。


FC店長に対し、本部の人間が叱咤激励を飛ばすシーン、売り上げの伸びない原因についての厳しい指摘、FC加盟店同士を競わせてのランク付け…。
などなど、FC店長は日々身を削って切磋琢磨し、苦難を乗り越えていく…。
終始美談として語られていました。


その内容について、強烈な違和感がありました。⊂(´A`)⊃


男性サラリーマンであるならば、雇われを脱却したい!一国一城の主になりたい!と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
無論、妄想レベルも含めての話です。


その「独立」という夢を具現化する方法の一つとして、フランチャイズ経営という選択肢があります。


コンビニや飲食店が代表格でしょう。


オーナーは加盟料を払い、本部からブランドやシステムの使用許可を得ます。
ノウハウや指導も受けられます。
加盟料はピンキリですが、コンビニであれば数百万円程度。
それだけでは終わらず、売り上げや利益に対して、一定の量や比率でロイヤリティを支払い続けなくてはなりません。⊂(´A`)⊃


いうまでもなく、FCオーナーは「社員」ではありません。
れっきとした「経営者」です。
そう、恐ろしく不自由な「経営者」なのであります・・・。


 

●裁量なんてあるのだろうか・・・

 





強烈な違和感は、彼らはオーナーではなく、「労働者」ではないのか?という疑問です。


雇われの店長と何が違うのでしょう。
細かいことにも、いちいち本部へお伺いをたて、勝手なことはできません。(ブランドを汚されては困るわけなので、当然ではあるのですが・・)
基本、本部には逆らえないのです。


それだけでも、経営者なのに?と思ってしまうのですが、そのドキュメント番組では厳しい叱責まで飛んでいました。
会社に雇われた店長ならば仕方がありません。
上司に従うのは当然です。
FCオーナーは、あたかも雇われ店長であるかのように扱われていました。


彼らの裁量と言えばせいぜいバイトの採用程度でしょうか。
そのバイトにしても、雇うとすればその人件費がダイレクトに自身の所得に響いてくるため、ギリギリの配置を迫られます。
(雇われならば、少なくともダイレクトには響きません。店舗の収支の悪化で人事評価が下がることはあるでしょうけど。)


番組では、経費削減のために、高齢の両親まで引っ張り出して働いてもらっていたFCオーナーも登場していました。。


一般的な経営者像とは、ひどくかけ離れていると感じたのであります。


 

●実態が同じなら「労働者」の方がいい

 





彼らはこの実態を知っていて、フランチャイズという道を選んだのでしょうか。
単にラーメンが好き、調理が好き、というのなら、雇われ店長でもよかったのではと思ってしまいます。


「いやいや、独立して一国一城の主になるんだ!」という気概であったのであれば、この実態は理想とは大きく違っているのではないでしょうか。


まるでサラリーマンのように、評価や叱責に怯える毎日。
それでいて、サラリーマンが気にする必要のない、「経営者」としての仕事やリスクまで負っているのです。\(´A`)/


「雇われ店長と違わない」と認識した上で、フランチャイズに手を出すというのも危険だと思います。


雇われでいいなら、雇われで探した方がいい。
何故なら法律で守ってもらえるからです。


FCオーナーは経営者であるために、労働基準法は適用されません。
「労働者」ではないからです。


労働基準法の労働者の定義は、
「職業の種類を問わず、事業又は事務所に使用される者で、賃金を支払われる者をいう。」
と第9条で規定されています。


当たり前の話かもしれませんが、労働時間・休日の規制や、有給休暇など、
労働者としての当然の権利がFCオーナーにはないのです。


※余談ですが、労働者の定義は法律によって異なり、例えば労働組合法のそれは労働基準法とは若干異なります。
2015年4月、東京都労働委員会はコンビニチェーンのFC店主を「労働組合法上の労働者」とみなし、団体交渉する権利があるとしました。
こうした判断は2例目です。フランチャイズを取り巻く環境も少しは変わっていくのかもしれません。


更には、業務中にケガをした際にも労災が適用されません。(特別加入という制度も一応ありますけどね。)
過労でぶっ倒れて入院しても、補償などないのです。
(まあ、労働者であっても過労との因果関係を証明するのはハードルがありますけれども。)


 雇われの店長であれば、「労働者」です。
 例え「名ばかり管理職」にされ、労働時間の規制から外れ残業代が支払われないとしても、
 毎月決まった月給がもらえ、労災も適用、有給休暇の権利もある。


もちろんこれはこれでブラッキーですが、経営者扱いよりはマシです。
実態がほとんど同じであるならば。


また、その名ばかり管理職については、大きく社会問題として世間一般に知れ渡ることとなり、
会社側もリスクとして認識しているようです。
「店長」などという名前だけでは、残業代の支払いは免れません。
 裁判などを起こされたらイメージダウンです。


そういったリスクを回避するために、直営店をフランチャイズに切り替えた小売チェーンも存在します。
労働者として扱わなくてよくするための、ウルトラCとして利用されている側面もあるのです。\(´A`)/


フランチャイズの闇の部分についてばかり触れてしまいましたが、うまく利用してホクホク顔の経営者だって存在します。
ただ、ズブの素人が参入する際には、慎重にメリットとデメリットを精査し、担当者の美辞麗句を鵜呑みにしないことが必要ではないのでしょうか。


前述のテレビ番組も、師弟関係であるならば美談でいいと思います。
しかし、フランチャイズのビジネスの関係であったので、強烈な違和感があったのです。。

拍手[0回]

PR

この記事にコメントする

Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass
Pictgram
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

フリーエリア

プロフィール

HN:
エイシン
HP:
性別:
男性
職業:
会社員
自己紹介:
北海道出身、首都圏在住。

バーコード

ブログ内検索

P R

忍者カウンター